2011年5月8日日曜日

流通 コスト削減で黒字…セブン&アイ、イオン中間決算

 セブン&アイ?ホールディングスとイオンの10年8月中間連結決算が7日、出そろった。長引くデフレで消費者の低価格志向が強まるなかでも、猛暑効果やコスト削減で両社ともに最終(当期)損益は黒字を確保した。セブン&アイはセブン?イレブンが好調で増収増益、イオンも中間期としては3年ぶりの最終黒字で額は過去最高を更新。だが、ともに主力の総合ス
ーパー(GMS)事業は売り上げが伸び悩むなど構造的な問題が残り、改革が急務となっている。

 「消費者の期待に応えられていない」。7日、会見したセブン&アイの村田紀敏社長は現状をそう分析した。セブン&アイは増収増益となったものの、主力のイトーヨーカ堂は32億円の営業赤字を計上。赤字は2年連続で「非常に厳しい状況」(村田社長)
だ。イオンのGMS事業の3?8月の既存店売上高も下げ幅は減少したものの、前年同期比2.2%減と依然落ち込みが続く。ユニクロなど低価格の専門店に押され、衣料品が振るわなかったのが原因だ。

 不振をカバーするため、セブン&アイはヨーカ堂関連で計画を上回る80億円のコストを削減。イオンも「構造改革の試みが成果を上げた」(森美樹?イ
オン副社長)といい、GMS事業で年間目標を上回る212億円の経費を削減した。ただ、セブン&アイの村田社長が「景気の先行きは今後、一段と厳しくなる」と予想するように消費環境の改善は見込みにくく、コスト削減頼みでは復活にはこころもとない。

 こうした中、両社が今後の戦略の柱に据えるのが利益率の高いプライベートブランド(PB)の
強化だ。特に立て直しが課題の衣料品では、ファッション性を重視。イオンは自ら企画?製造する製造小売り(SPA)に進出し、8月に衣料品PB「トップバリュコレクション」を投入した。セブン&アイも、大手アパレルと共同で企画?生産したミセス向けのPB2ブランドを9月から展開。現在約1割の衣料品の売り上げのPB比率を2、3年後には3割程度に高め
たい考えだ。

 PB強化は食料品でも進んでおり、セブン&アイはコーヒーやワインを世界戦略商品と位置づけ、海外店舗でも販売。スケールメリットを生かした仕入れでコストの削減を狙う。イオンも韓国で生産した88円の第3のビールを投入。年間売り上げ10億円以上の「メガヒット」商品の開発を急いでいる。

 改革に向けて両社はPB強 ro rmt
化のほか、各売り場の品ぞろえを充実させる「専門店化」と呼ぶ取り組みや、新業態にも本腰を入れ始めた。イオンは9月、仏カルフールから引き継いだ店舗「イオン幕張店」(千葉市美浜区)を、「専門店化」のモデルとして改装。自転車やペット関連など各分野で専門的な品ぞろえを強化。セブン&アイは今月初め、東京都内に初の都心型小規模食品スーパーを出店
している。【井出晋平】

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引用元:ラテール rmt

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